人形供養は持ち主の気持ちを癒す別れの儀式。丁寧に供養して気持ちに区切りをつけよう

  • 2020年8月22日
  • 2020年12月14日
  • 家族葬
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持ち主の心を癒す人形供養

こんにちは。福岡県宗像市の家族葬専門葬儀社の森の庵です。

当コラム、家族でお葬式では、家族葬や葬儀に関する基礎知識をわかりやすく解説しています。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

「大切な人形を手放したいけど気持ちに区切りがつかない」

幼いころから一緒に過ごした人形であればなおさらですよね。

このように大切にされた人形は「モノ」ではなく大切な「家族」です。

大切な「家族」との別れは辛く寂しいもの、そんな持ち主の気持ちを癒す儀式が人形供養です。

今回は、大切な人形との最期の別れである人形供養の方法や供養場所の選び方について解説します。

この記事を読めば、大切な人形との別れを穏やかな気持ちで迎えることができますよ。

人形供養は持ち主の気持ちを癒す別れの儀式

人形供養は持ち主の気持ちを癒す別れの儀式

思い出のある人形は、その姿を見ただけで人形をくれた人や人形にまつわる思い出が心に浮かびます。

そのたびに、「まだ捨て時ではない」と物置の奥にしまってしまう人もいるのではないでしょうか。

しかしながら、使わない人形はもう役目を終えています。

新たな気持ちで次に進むためにも人形との別れを決断しましょう。

人形を手放す方法はさまざまですが、その1つに人形供養があります。

人形供養は、人形に感謝の気持ちを伝えるための儀式として広まっています。

一方で、持ち主の人形を捨てる罪悪感や寂しさを癒すための儀式という側面も持っています。

そもそも人形供養とは?

そもそも人形供養とは?
実は人形供養には2つの意味があります。

  • 子授けや安産が成就した後、お礼参りに子どもの身代わり人形を納める
  • 愛着のある人形に感謝の気持ちを伝えてお焚き上げしてもらう

私たちに浸透している、人形に感謝を込めて供養するという慣習は、まだ新しくはじまりは昭和30年代。

人形の持ち主が「ごみとして処分できない!」と東京の人形製造会社に相談したのが始まりです。

供養してくれる人形の種類に制限はあるの?

ひな人形や五月人形、ぬいぐるみなどは多くのお寺や神社で人形供養の対象となっています。

しかしながら燃えにくい素材の人形、たとえば

  • アニメキャラクターのフィギュア
  • ブリキ製の人形

は供養の対象としてお寺や神社で受付けてくれるのでしょうか。

これらの燃えにくい素材の人形は、お寺や神社、専門業者によって対応はバラバラ。

お炊き上げでは燃やすことが難しい、五月人形のガラスケースを受付けないところも多いので、フィギュアの供養場所は限られています。

供養できるかどうかわからないときは、直接問い合わせてみるといいでしょう。

なお、フィギュアの人形供養をお知らせしている神社もありますので、フィギュアの供養を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

人形供養は神社やお寺以外でも安心して任せられる

人形供養は神社やお寺以外でも安心して任せられる

人形供養は神社やお寺のみで行われ、年に数回ある人形供養祭に参加しなければならないと思われがちです。

でも実は、人形供養ができる場所は他にもあります。

ここでは神社やお寺以外の人形供養の場所や方法を解説します。

専門業者での供養

神社やお寺に直接人形を預けられない人たちのため、供養する人形を集めて提携する神社やお寺に持っていく代行サービスを行う専門業者があります。

専門業者で行う人形供養の流れは以下の通りです。

専門業者での供養

  1. インターネットなどで専門業者を探す
  2. 供養する人形を段ボールに詰める
  3. 専門業者宛てに段ボールを送り、供養費用を振込などで納める
  4. 専門業者から人形供養完了のお知らせをもらう

近くに人形供養を行うお寺や神社がない場合は、専門業者の代行サービスを使うのも1つの方法です。

葬儀社で行う人形供養

一部の葬儀社では、人形供養を受付ています。

ですが、葬儀社で人形供養祭を行うところはごくわずか。

ほとんどの葬儀社は専門業者と同じように、供養する人形を集めて提携する神社やお寺に供養をお願いする代行サービスを行っています。

自宅で供養

「専門業者に代行してもらう人形供養はなんだか不安だ」

「最寄りのお寺や神社で人形供養をしているところがない」

大切な人形を供養したくても上記の手段を選べない人もいることでしょう。

そのようなときは、自宅で人形供養をしてみてはいかがでしょうか。

自宅で行う人形供養

  1. 人形の汚れを綺麗なタオルや布で拭きあげる
  2. 人形を包めるくらいの大きな紙もしくは布の上に人形を置く
  3. あら塩を人形にふりかける
  4. 感謝の気持ちを伝える。このときに手を合わせて合掌してもOK
  5. 布または紙で人形を包む
  6. 地域のごみ分別に従って人形を処分する

なお、お炊き上げの代わりにとして自宅で人形を燃やすのは法律や条例違反になりますので、やめましょう。

人形供養をする場所を選ぶときの4つのポイント

人形供養をする場所を選ぶときの4つのポイント
人形供養の歴史はまだ浅く、人形供養を行っている神社やお寺も少ないのが現状です。

しかし断捨離ブームによって、役目を終えた人形との別れをどうすればいいか迷っている人が増えています。

その波に乗って、神社やお寺の代わりに人形供養を代行する専門業者や葬儀社が増加傾向にあります。

いつでもどこでも人形供養ができるのは大変便利ですが、中には供養費用欲しさに供養を雑にする、悪い業者もいるので注意が必要です。

人形を丁寧に供養してもらわないと、安心して手放せないですよね。

ここでは、納得のいく人形供養ができる場所を選ぶ4つのポイントをご紹介します。

ポイント1:丁寧に供養してくれる

お祓いや読経、お炊き上げまで丁寧に、責任を持って対応してくれる供養場所を選びましょう。

お寺や神社に預けたから安心というわけではありません。大量の人形をお寺や神社でお炊き上げするのは大変です。

やむを得ず、業者に焼却処分を頼むこともあります。

しかしながら、供養祭を開かずに人形供養を受付けるお寺や神社の中には、お祓いや読経なしで、そのまま業者に引き渡してしまうことも。

人形供養のため預けていた人形が、遊園地のお化け屋敷に無造作に飾られていたという、目も当てられないケースもあります。

ポイント2:人形供養の実績がある

人形供養の実績があるお寺や神社、専門業者などに依頼しましょう。

とくに専門業者で人形供養の実績がないところは要注意。

その場限りで供養費だけ受取り、人形をそのまま焼却処分するようなケースも見受けられます。

過去に行った人形供養祭の様子を、ホームページや地域の広報誌に掲載しているところなら安心して任せられますよ。

ポイント3:供養完了の報告がある

お寺や神社に預けた人形の供養祭に参加できなかった、専門業者に任せた後に連絡が途絶えた、となると心配になりますよね。

人形供養祭に参加できないときは、供養完了の報告を丁寧にしてくれる供養場所を選びましょう。

供養完了の報告は、供養場所によってさまざまです。

  • メール
  • 供養完了証明書の送付(供養日時、場所を記載)
  • 人形供養の様子を写真や動画で公開

人形供養の後日、写真や動画などで供養の様子をお知らせしてくれると、安心できますね。

ポイント4:対応がしっかりしている

人形供養を代行する専門業者の中には、人形を郵送するときに供養費も同封するよう指示しているところがあります。

荷物の中に現金を入れて送ることは郵便法違反です。

この場合、もし輸送中に同封した現金が紛失しても、依頼側が泣き寝入りすることになります。

対応がしっかりしている専門業者や葬儀社を見分けるには以下の3つをチェックしましょう。

  • サービス内容や料金設定がホームページやパンフレットに掲載
  • メール、電話などの問い合わせの返答が丁寧
  • 人形の郵送方法、供養費用の支払方法に問題がない

危機管理の薄い専門業者や葬儀社に人形を預けてしまうと、きちんと人形供養してもらえないかもしれません。

まとめ

人形供養はどこでする?
大切な人形を手放すのは辛く寂しいもの、そんな気持ちを癒して別れの区切りをつけるのが人形供養です。

人形供養は神社やお寺以外にも、代行サービスの専門業者や一部の葬儀社、そして自宅でもできます。

しかしながら、一部の供養場所ではお祓いや読経をせずに処分されてしまうなどの悲しいケースもみられます。

まとめ

  • 人形供養はお寺や神社だけでなく専門業者や葬儀社も行っている
  • 人形供養は昭和30年代から広まった新しい日本の慣例
  • 人形供養の場所選びを間違えると人形に感謝の気持ちを伝えられないまま処分されてしまう

大切な人形との別れの時を後悔なく迎えるためにも、丁寧に供養してもらえる場所を選びましょう。

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