海洋散骨とは?注目されている理由や実際に故人を送った人の感想も紹介

最近注目されつつある海洋散骨。

遺骨を海に撒くというシンプルな葬送は、墓守の継続が難しい現代の葬送の1つとして多くの人の関心が集まっています。

多くの人の関心を集めているものの、一般社団法人日本海洋散骨協会の調べによると、海洋散骨を希望している人はわずか10%。

まだ実績が少なく、海洋散骨の魅力を知らないがゆえに、気になっても希望するに至らない人が多いようです。

一方で実際に海洋散骨で故人を送った人の多くは「満足のいく形で送ることができた」と感想を述べています。

この記事を読んで分かること

  • 俳優石原裕次郎氏の死で注目された海洋散骨
  • 海洋散骨を選択する理由
  • 故人を海洋散骨で送った人の感想
  • 遺族自らが海洋散骨をするときの注意点
  • 海洋散骨専門業者を選ぶポイント

そこで今回は知っているようで知らない海洋散骨の魅力や方法、実際に故人を送った人の感想をご紹介します。

目次

海洋散骨とは?

海洋散骨とは、文字通り個人の遺骨や遺灰を海に撒く葬送です。

海洋散骨が広まったのはつい最近のこと。

1987年に亡くなった俳優石原裕次郎氏の遺骨を海に撒いたことが報道されたことで、海洋散骨が多くの人の関心を集めました。

海洋散骨の統計はありませんが、一般社団法人日本海洋散骨協会によると、2018年度では約10,000件の海洋散骨が行われたと推定されています。

海洋散骨についてのお問合せご相談は家族葬専門森の庵まで

海洋散骨が注目されている理由とは?

海洋散骨が注目されている理由は以下の2つです。

  • 自然に還りたいから
  • 子や孫に墓守やお金の負担をかけたくないから

ここではそれぞれの理由について解説します。

自然に還りたいから

「お墓という柵に捕らわれず、自然に還って安らかに眠りたい」

このような想いで海洋散骨を選ぶ人もいます。

お墓ときくと、暗い・寂しい・冷たいなどマイナスなイメージを持つのが一般的です。

特に少子高齢化で若者が忙しく働いている現代では、お墓参りを定期的に行う人も少なくなっています。

誰も来ないお墓で寂しく眠るよりも大自然で安らかに眠りたいと思う人に海洋散骨はおすすめの葬送です。

子や孫に墓守やお金の負担をかけたくないから

子や孫に墓守やお金の負担をかけたくないという理由から海洋散骨を選ぶ人もいます。

鎌倉新書「第3回お葬式に関する全国調査(2017年)」によると葬儀にかかる費用の総額は約178万円。

これにお墓を建てるとなると葬送だけで約300万円かかります。

さらにお墓を維持するためにも費用が必要です。

例え生前にお金を貯めていたとしても、お墓がある限り維持費は必要になるので、結果的に子や孫にお金やお墓の管理などの負担を背負わせてしまうことになります。

自分の死後に大切な家族に負担をかけたくないと思う人にも海洋散骨はおすすめの葬送です。

実際に海洋散骨をした人の声

「海洋散骨が魅力的であることは分かったけれども、故人を満足のいく形で送ることができるの?」

このように思っている人もいるでしょう。

ここでは、実際に海洋散骨をした人の声を集めてみました。

私は海洋散骨をしてよかったと思う。

父も、はじめは反対だったけれど海洋散骨をしてよかったと言っていた。

私は、お墓参りはしないけれど海に行って母のことを思い出すし、自分の最期も海に撒かれたいと思う。

「大、大、大満足です」。千葉県柏市の佐野久子さん(84)は昨秋、夫の辰雄さんの遺骨をニュージーランドで海洋散骨した。「『墓はいらない』『大自然のなかで眠りたいので散骨してほしい』というのが主人の希望でした。喜んでいると思います」と久子さん。

「船酔いはちょっと大変でしたが、それでもお墓に埋葬するよりずっといいと思います。

今回お願いした業者さんは、「漁師だった祖父はお墓より海に還してあげた方が喜ぶだろう」ということで個人的に海に撒いたそうで、そこからそれを仕事として行うようになっていったそうです。

おそらくこれからもっと増えていくだろうと思います。

葬儀社のサイトの口コミだと偏りがあるため、個人のブログや新聞記事から海洋散骨を実際に行った感想を抜粋しました。

どの方も家族や親戚への説得や準備が大変だったものの、故人の意向を果たせて良かったと大変満足しておられるようでした。

では、次に海洋散骨をするにはどのような方法があるのかみてみましょう。

海洋散骨の方法

海洋散骨の方法は葬儀社によって異なりますが、主に3つの葬送があります。

  1. 委託散骨
  2. 合同散骨
  3. 個別散骨

ここではそれぞれの葬送を解説します。

1.委託散骨

委託散骨とは、故人の遺族に代わって業者が海洋散骨する葬送です。

遺骨が集まってからの葬送になるので契約から散骨まで数か月かかることがあります。

葬儀社の中には、委託散骨を行った後、散骨証明書やスタッフが遺骨を撒く様子などをまとめたアルバムを送付するサービスを実施しているところもあります。

相場は、25,000円~80,000円で他の海洋散骨の方法よりも費用が安く済みます。

事情があって遺族が故人と乗船できない方におすすめです。

2.合同散骨

合同散骨とは、複数の家族が乗船して同じ場所で海洋散骨する葬送です。

船上で簡単な儀式を行い、それぞれの家族で海洋散骨を行います。

船の店員があるため、1家族に乗船できる人数は2~3名と限られているのでご注意ください。

相場は、70,000円~150,000円となっています。

少人数で大切な故人を送りたい方におすすめです。

3.個別散骨

個別散骨とは、船を1隻チャーターして遺族の方が乗船し、海上散骨する葬送です。

乗船人数は船の定員によりますが、8~15名程度が一般的となっています。

船を1隻貸切る形となるので費用は高くなりますが、海洋散骨のスケジュールや船上で行う儀式などを遺族で決めることができます。

相場は、100,000円~300,000円となっています。

大切な故人を家族だけでなく、知人や友人と共にゆっくりと送りたい方におすすめです。

海洋散骨は法律的に合法なのか?

ここまで海洋散骨の魅力や葬送の種類について解説しましたが、そもそも海洋散骨は法律的に合法なのでしょうか。

結論から言いますと、海洋散骨は原則として自由に行うことができます。

散骨について、1991年に厚生労働省は「遺灰を海や山に撒く葬送は墓埋法では想定しておらず、法の対象外である。」と発表。

さらに法務省も「葬送のための祭祀として節度をもって行われる限り遺骨遺棄罪に該当しない。」という旨の見解を発表しています。

このことから、節度を持って行われる「散骨」については、違法性がないと認知され、散骨が広まるようになりました。

海洋散骨を自ら行う場合の注意点

海洋散骨は合法であり、かつ許可も手続きも必要ないため極端な話近くの海岸で散骨しても問題ありません。

ただ、過去に海洋散骨をするにあたって配慮や節度が不十分で地域住民や漁業関係者との間でトラブルになった事例もいくつかあります。

海洋散骨を自ら行う場合は、トラブルに見舞われないためにも以下の3点に注意しましょう。

  1. 海洋散骨する前に粉骨をする
  2. 海洋散骨する場所の自治体の条例を確認
  3. お墓から遺骨を取り出して海洋散骨する場合許可がいる

それでは1つずつ解説します。

1.海洋散骨する前に粉骨をする

海洋散骨する前に粉骨をしましょう。もし、遺骨をそのままの状態で撒いてしまうと「遺骨」を「遺棄」したとみなされ「死体遺棄罪」として罰せられる可能性があります。散骨する場合は、必ず遺骨を2mm以下の粉末状に粉骨しましょう。

自ら行うこともできますが、大切な故人の遺骨を砕くのは精神的にも肉体的にも大変です。粉骨は業者に任せることをおすすめします。

料金は業者によって異なりますが相場は10,000円~30,000円程度になります。

2.海洋散骨する場所の自治体の条例を確認

地方自治体の中には、市町村の条例で海洋散骨を規制している場合があります。例えば有名な観光地である静岡県熱海市では、2015年7月より「熱海市海洋散骨事業ガイドライン」を制定。

初島を含む熱海市の土地から10キロ以上離れた沖合でのみ散骨するよう制限をかけています。

近隣住民や漁業関係者に迷惑をかけることがないよう、海洋散骨を行う前には自治体の条例を必ず確認しましょう。

3.お墓から遺骨を取り出して海洋散骨する場合許可がいる

少子高齢化に伴い、墓守をする子や孫の負担を減らすため墓じまいをする人も増えてきています。それに伴い、墓に納められていた先祖の遺骨を海洋散骨しようとする人も増えているそうです。

でも実は埋葬してある遺骨を勝手に移動することは「墓地、埋葬等に関する法律」によって禁じられています。

墓に納められていた遺骨を取り出すには、墓がある市町村役場にて改葬許可の申請手続きが必要です。もし、許可なく遺骨をお墓から取り出して散骨した場合、刑法190条の死体損壊等の罪に問われる可能性がありますのでご注意ください。

海洋散骨を自ら行うのは手間と時間がかかる

海洋散骨は合法ではありますが、遺族自らが散骨を行うと、粉骨したり自治体の条例を確認したりと何かと大変です。

海上で散骨する場合は船のチャーターも自ら行う必要があります。また、海岸で散骨するにしても、海水浴場や漁場など人目に付く場所での散骨はルール違反。

近隣住民や漁業関係者とのトラブルに発展するでしょう。トラブルに見舞われると故人を落ち着いて葬送できなくなります。

そうならないためにも海洋散骨は費用がかかっても専門業者に任せることをおすすめします。

海洋散骨の専門業者の選び方

海洋散骨のニーズが高まっていることもあり、多くの葬儀社は兼業または専業で海洋散骨のプランを出しています。でも中には片手間で海洋散骨を受付、故人の遺骨をまるでごみのように海に撒くといったような心ない専門業者もあります。

大切な故人を安心して送るためにも海洋散骨の業者をしっかり選びたいものです。海洋散骨の専門業者の選び方のポイントは3つあります。

  • 海洋散骨の業者を複数ピックアップして見積をとる
  • 海洋散骨の見積の項目を確認
  • 海洋散骨アドバイザーが在籍しているかを確認

それでは1つずつ解説します。

海洋散骨の業者を複数ピックアップして見積をとる

海洋散骨の専門業者を選ぶときは、複数の業者に見積もりをとって比較しましょう。冒頭でも紹介しましたが、海洋散骨の種類によって相場は50,000円~300,000円と大きく異なります。

海洋散骨は約30年前から広まった葬送のため、言葉は知っていても知識や価格が分からない人が多いのが実情です。そのため、知識が乏しい顧客に対し価格を上乗せする悪い業者も少なからずいます。

価格が高い業者が悪い業者とは限りませんが、相場よりもはるかに高い見積を提示してきた業者は選ばない方がよさそうです。

海洋散骨の見積の項目を確認

海洋散骨の業者から見積を取ったら価格とともに項目を確認しましょう。例として合同葬送にかかる費用の項目を挙げてみます。

  • 船舶のチャーター料
  • 燃料費
  • 乗船保険料
  • 港使用料
  • 洗骨・粉骨作業料
  • 献酒または献水
  • 献花

業者によってはこれに写真撮影や散骨証明書、骨壺処分などの費用が追加されます。船舶費用が主な料金となっていますね。

これはあくまでも海洋散骨の費用項目の一例です。もし、見積を受取って分からない費用項目があったら業者に直接訪ねてみましょう。

そこで、納得のいく答えがでなければ違う業者に依頼することをおすすめします。

海洋散骨アドバイザーが在籍しているかを確認

海洋散骨アドバイザーとは、一般社団法人日本海洋散骨協会の認定資格です。

海洋散骨アドバイザーは、様々なトラブルから故人や遺族を守り、安心・安全な海洋散骨を提供するための専門知識を持っています。

専門業者を選ぶポイントとして、必ずしも必要ではありませんが、専門の資格をもったアドバイザーがいると安心して海洋散骨を任せられますね。

まとめ

海洋散骨は墓を持たない葬送として多くの人の関心を集めていますが、実績がまだ少なく相場や基本知識などを知らない人が多いため希望者は少ないのが現状です。

実際に故人を海洋散骨に送った人の感想を見てみると「個人を満足のいく形で送れた」、「自分も海洋散骨で送って欲しい」などの声が多く挙がっています。

海洋散骨について

  • 海洋散骨に関心を持っているが基本知識や相場を知らないため希望者は少ない
  • 海洋散骨は子や孫に墓守を負担させずさらに葬送の費用も抑えられるので注目されている
  • 海洋散骨で故人を送った人の多くが葬送に満足している
  • 海洋散骨は自ら行うよりも専門業者に任せる方がおすすめ
  • 海洋散骨の専門業者を選ぶときには複数の業者を比較すると良い

残された子や孫に負担をかけず、自然に還る葬送として注目されている海洋散骨は今後増えていくことが予想されます。

終活の1つとして海洋散骨も検討してみてはいかがでしょうか。

森の庵では、以下の内容で海洋散骨をお手伝いが可能です。まずは気軽にお問合せください。

海洋散骨 料金表 (平日)
内 容 人数 サイズ 料金(税込)
船上で家族が立ち会いする場合 1体 4寸~8寸 93,500円
2体 4寸~8寸 99,000円
船上で家族立ち会いしない場合 1体 4寸~8寸 49,500円
2体 4寸~8寸 55,000円
粉 骨 1体 4寸~8寸 13,200円
内 容
人数 サイズ 料金(税込)
船上で家族が立ち会いする場合
1体 4寸~8寸 93,500円
2体 4寸~8寸 99,000円
船上で家族立ち会いしない場合
1体 4寸~8寸 49,500円
2体 4寸~8寸 55,000円
粉 骨
1体 4寸~8寸 13,200円

故人様 1名様増えるたびに、プラス5,500円になります
土日祝日の場合は プラス33,000円になります。
※消費税は10%の価格になります。

家族葬専門 森の庵