こんにちは。福岡県宗像市の家族葬専門葬儀社の森の庵です。
当コラム、家族でお葬式では、家族葬や葬儀に関する基礎知識をわかりやすく解説しています。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
新型コロナウイルス感染拡大により、家族葬の形式が変化しています。
今回は、新型コロナウイルス感染防止策によって変わる家族葬について解説します。
この記事を読めば、コロナ禍での家族葬マナーや感染防止策を徹底している葬儀社の選び方がわかりますよ。
新型コロナウイルス感染を心配せず、安心して大切な故人との別れを偲べるよう、事前にチェックしておきましょう。
新型コロナウイルス感染拡大で変化した家族葬
2020年8月時点で、新型コロナウイルス感染者はいまだ増加傾向にあります。
参列者はもちろんのこと、家族葬を催す遺族の感染リスクを避けるためにも、家族葬3つの変化をチェックしておきましょう。
1日葬の選択が増加傾向
家族葬は一般葬と同じく、通夜・告別式と2日間にわたって行うのが基本です。
しかしながら新型コロナウイルス感染拡大に伴い、長時間同じ空間に人が集まらないよう、告別式のみを行う1日葬を選択する人が増えています。
葬儀社も換気を十分するなどの対策をとっていますが、長時間不特定多数の人が集まると感染リスクは上がります。
故人との最期の別れに駆けつけてくださった、参列者の感染防止のため、遺族は2日間の葬儀にこだわらず、1日葬を選択する決断をした方がいいでしょう。
会食の代わりに食事券を参列者に配布
通夜ぶるまいや告別式後の食事は、故人との思い出を語りあう大切な時間の1つです。
しかしながら、会食ではマスクを外し、話しながら食事をするのでどうしても新型コロナウイルスの感染リスクが高くなります。
そこで多くの葬儀社は感染防止策の1つとして、食事の代わりに食事券やカタログギフトを配布するよう遺族に提案しています。
遠くから来られた参列者に、食事を振舞いたい気持ちもわかりますが、感染防止のためにも食事券などの配布で感謝の気持ちを伝えましょう。
オンラインまたは電話による事前打ち合わせ
葬儀社への移動やスタッフとの打ち合わせ時の感染リスクを減らすため、葬儀の事前打ち合わせは電話またはオンラインで済ませましょう。
葬儀社やスタッフの雰囲気を知るため、直接訪問したいという方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかしながら新型コロナウイルスの恐ろしいところは、無症状でも他の人を感染させてしまうこと。
移動や事前打ち合わせで、新型コロナウイルスに感染してしまったら大切な故人の葬儀に参列できなくなります。
多くの葬儀社は、葬儀の様子やプランの内容など遺族の知りたい情報をホームページに掲載しています。
大切な故人の葬儀に安心して参列するためにも、
- 葬儀社選びはホームページ
- 事前打ち合わせは電話とオンライン
などITを活用し、葬儀社への移動・訪問は最低限にするよう心がけましょう。
新型コロナウイルスによって変わる家族葬のマナー
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、家族葬のマナーにも変化があらわれています。
ここでは、2つの変化について解説します。
葬儀中のマスク着用
「葬儀中にマスクをするなんてマナー違反だ!」と思われる方もいるかもしれません。
しかしながら葬儀中のマスク着用は、マナー違反ではありません。
むしろ感染拡大防止のため、葬儀中のマスク着用がマナーになりつつあります。
着用するマスクに制限はないのですが、気になる方は使い捨てマスクもしくは白・グレーなどの目立たない色の布マスクを着用するといいでしょう。
参列者への手指消毒の徹底
出典:新型コロナウイルスへの葬儀社の対応/マスク着用・消毒の徹底は100% | はじめてのお葬式ガイド
新型コロナウイルス感染防止のため、参列者への手指消毒の徹底が家族葬のマナーとして新たに加わっています。
株式会社鎌倉新書が3月に行った葬儀社へのアンケート調査(92社)によると、調査した葬儀社のすべてが消毒殺菌の強化を行っているとのこと。
葬儀会場の入り口やトイレの前に手指消毒用の薬剤を設置し、スタッフや参列者に消毒を呼び掛けています。
新型コロナウイルス感染防止を徹底している葬儀社を選ぼう
家族葬を執り行う多くの葬儀社は新型コロナウイルス感染防止の徹底に努めています。
しかしながら新型コロナウイルス感染防止の明確なルールはなく、各葬儀社によって対応はバラバラ。
そのため、感染防止が不十分な葬儀社もあるのが現状です。
新型コロナウイルスに怯えることなく、安心して故人を見送るためにも、感染防止を徹底している葬儀社で葬儀を執り行いたいものです。
そこで、ここからは新型コロナウイルス感染防止を徹底している葬儀社を選ぶ5つのポイントをご紹介します。
葬儀社を選ぶときの参考にしてください。
ポイント1:ホームページに対応を表記している
ホームページから葬儀社を探すときには、値段だけでなく新型コロナウイルス感染防止の取り組み内容を明記しているかをチェックしましょう。
感染防止策を徹底している葬儀社は、ホームページに自社の取り組み内容を明記しています。
ホームページのない葬儀社では、チラシや広告に感染防止策を明記していることがあるので、合わせてチェックしておきましょう。
ポイント2:座席の間隔を開けている
他人との一定の距離を保つことも新型コロナウイルス感染防止には有効です。
感染防止策の1つに、葬儀中の座席の間隔を開けていることをホームページなどに明記している葬儀社を選びましょう。
明記されていないこともあるので、その場合は電話で問い合わせてみるといいでしょう。
ポイント3:会食ではなく、カタログギフトなどを提案している
会食を避け、食事券やカタログギフトなどで参列者をもてなすよう提案している葬儀社を選びましょう。
会食はマスクを外し、会話もするので飛沫感染のリスクが高まるからです。
葬儀社側からすると、会食をしてもらった方が売上を伸ばせます
しかしながら、売上よりも遺族や参列者・スタッフの感染リスクを考慮して別の案を提示する葬儀社の方が信頼できます。
新型コロナウイルス感染拡大しているなかで、会食を強行しようとする葬儀社はリスク管理が低いと言わざるを得ません。
ポイント4:参列者を減らし、葬儀の時間を短縮する1日葬を提案
生前に交友関係が広かった故人の場合、多くの人に見送って欲しいと思う遺族は多いかもしれません。
また大切な故人との最期の別れを少しでも長く過ごしたいと思う遺族もいるでしょう。
しかしながら、
- 葬儀の参列者が増える
- 葬儀の時間や期間が長くなる
ことは新型コロナウイルスの感染リスクを高めます。
葬儀社にとって2日葬と1日葬では葬儀の値段が大きく変わるので、利益だけ考えるのであれば2日葬を進めたいところです。
それでも、売り上げよりも参列者やスタッフの感染リスクを優先し
- 1日葬を提案する
- 参列者の人数を制限するまたは減らすよう提案する
会社は遺族や故人のことを考えてくれる葬儀社です。
ポイント5:スタッフの感染防止を徹底している
スタッフの感染防止を徹底している葬儀社を選びましょう。
マスク着用や手指消毒の徹底だけでなく、以下の防止策を徹底している葬儀社は安心です。
スタッフの感染防止策
- スタッフの定期的な体温・健康チェック
- 施設内のこまめな消毒
- オンラインや電話による打ち合わせの徹底
スタッフの健康を大事にしている葬儀社ならば、安心して故人の葬儀もせられます。
家族葬を専門としている森の庵でも、新型コロナウイルス感染防止として、7つの取り組みを行っています。
詳しくは以下のページをご覧ください。
森の庵では、コロナ対策にご協力をお願いしております。 | 森の庵
まとめ
長期化する新型コロナウイルス感染拡大により、葬儀社も感染防止策の徹底に努めています。
しかしながら、感染防止の明確なルールはないので各社で対応が異なるのが現状です。
まとめ
- 感染防止のため1日葬や参列者の制限、会食の中止など家族葬の形式にも変化が生じている
- 家族葬のマナーとしてマスク着用や手指消毒が新たに加わった
- 感染防止策は葬儀社によって異なるのでホームページや広告をチェック
売上よりも感染リスク管理を徹底している葬儀社ならば、安心して故人を見送れます。
また家族葬に参列するときには、マスク着用や手指消毒を行い感染防止に務めましょう。